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相変わらず、一昨日の夕方から降り始めた雨は、止む気配も無く降り続けている。 僕は、その光景を廊下に腰掛けた状態で眺め続けていた。 一昨日の授業で出された課題もほぼ終わり、息抜きのつもりで外に出てきたんだ。 何となく、直に雨を見、雨音が聞きたくなったから。理由はただそれだけ。 ここに腰掛けてから一体どれくらいの時が経ったんだろうか? 地面に打ち付ける雨音が、リズミカルに音を奏でている。こうしていると、心地良い響きとして感じられる。 「あれ? 白鳥さん、こんな所で何をなさっているんですか?」 「あっやあ、梢ちゃん」 何となくぼ〜っとしていた所為か、梢ちゃんが声をかけてくるまで周りがほとんど見えていなかったみたいだ。 「ただちょっと気分転換に雨を見にね」 「…そうですか。あの…」 お邪魔じゃなかったら、私も一緒にご一緒にいいですか? という申し出に、僕は二つ返事で返した。 雨は留まる事を知らないように、勢いを一切失っていない。 ふと、天気予報では明日の昼頃まで降ると予報していた事を思い出した。今、こうして眺めていると、 もっと長く降りそうな気がしてくる。 「雨も、いいですよね」 唐突に梢ちゃんが言葉を紡ぎ始めた。 「大地の恵みである水が、空から降ってきて大地を潤していく。雨って、凄く神秘的なもののように感じるんです」 「そうだね。僕もそう思うよ」 僕はゆっくりとした口調で肯定した。 「でも、雨って寂しげなイメージを沸かせますよね。どことなく、雨を降らせている黒い雲によって、 気分から暗くしていきますよね……」 「確かにそうだよね。でもさ……」 僕は梢ちゃんの方を振り返りながら、 「ここの人達といると、そんな事を考えている暇が無いって言うか、とにかく、そんな気分にならないよね?」 「そう…ですね。皆さん、元気ですからね」 そうして、僕達はニッコリと微笑んだ。 「さてと…。僕はそろそろ部屋に戻って課題の続きをやるよ」 「はい。頑張って…」 「白鳥隊員! 見つけたわよ〜!」 「ム〜、また白鳥さん、抜け駆けしてましたね〜」 「ちょっ、ちょっと! いきなりなんなんですか!?」 僕が立ち上がって部屋に引き上げようとしたその刹那、桃乃さんと珠美ちゃんが僕等の下へ突然やって来たのだ。 「あれ〜? 二人とも、こんな所で何してたの?」 「雨を見ていたんです」 「へぇ〜、雨か…。まあ、あたしゃ降られなきゃいいけどね」 「一日中部屋にこもりっ放しの桃さんからそんな言葉が聞けるなんて、以外にも程があるです〜」 「何よー。あたしだって外にぐらいでるわよ!」 「さて、それはどうですかね〜。まあ、そんな事はどうでもいいです〜」 「はぁ〜。まあ、いいか。それより雨か〜。……っよし! 珠実隊員! 予定を変更してこの場で行う事とする!」 「了解であります、桃隊長〜」 二人のやり取りを聞いているうちに、段々と嫌な予感がしてきたのは何故なのだろう? 恐る恐る、僕は桃乃さんに訊いてみる事にした。 「………というわけだから、他の皆をこの場に集めるのだ! ゆくのだ! 珠実隊員!」 「お〜いぇ〜」 「……あの…」 「何かね? 白鳥隊員」 「これから何をする気なんですか?」 「ん? もちろん宴会」 正に、想像していた通りの答えだった。ふと、梢ちゃんの方へ目を移すと、思わず目が合った。ニッコリと微笑んでいた。 それの表情に吊られるようにして、僕も愛想笑いを浮かべるしかなかった。 (やっぱり……覚悟決めるしかないか……) 結局、宴会は夕食時まで行われた。始まりがいつもよりも早かった所為か終わるのも早かった。 そのため、課題も何とか完成に持っていくことが出来た。さすがに、毎度の事ながら勘弁してほしいなぁ……。 |